2016年6月8日水曜日

企業の社会的使命

『使命は、利潤や納税に非ず』

 物事には「目的」と「手段」がある。


そして、経営においては、

その「目的」を長期的な視点で捉えるべきである。


しかし、経済環境がそれを許さず、

多くが短期的な思考に陥り

「目的」と「手段」が混同されてしまっている。


企業や組織を見渡した場合、

この「目的」と「手段」が明確になっているか否かが、

組織の命運を握っていると思えてならない。


先日、仙台のビュッフェ・レストラン

「六丁目農園レストラン」を訪問した。


「障がい者を納税者にする」という旗印に、

安倍首相をはじめ全国から視察団が絶えない。


悪立地、ランチ営業のみ、障がい者を八割雇用、

そして、連日予約で満席。


飲食業を知る方にとっては、まさにビックリ現象である。

これが一時点の話ではなくお店に行く度に進化している。


六丁目農園レストランの渡部社長の「目的」は明確である。


障がい者を雇用する。

そして、障がい者を納税者にする。


それ以外はすべて「手段」でしかない。


今のようにパラダイムがシフトしている時代だからこそ、

自らの組織の「目的」を真に直視し、

もっと先にある自らの理想とする経営に近づきたい。