2017年6月9日金曜日

後継問題

継がせたい親心と継ぐという覚悟

全国社長の平均年齢は年々上昇し、

2016年は61歳を超えた。

事業の旧態依然化、

後継者不足の深刻化により、

廃業・解散する企業は、

過去最高の3万社に迫る。

M&Aが盛況なのも理解できる。



会社は、
続ける・やめる・売る
の三つしか選択肢がない。

会社を永続させるためには、
事業承継を成功させなければならない。

30年続く企業が5%を切ることからも分かるように、
後継者が居てもタスキをつなぐことは簡単ではない。

二代目というのは、
ある程度基盤があるところにポッと入り社長となる。

名刺上は社長ではあるが
経営者になるまでには時間がかかる。

お付き合いのある二代目社長は、
先代の考えを踏襲し、先代を否定するようなことはやらない。

自分の出番になれば色々と変えたくなるものだが、
自分が創り上げてきた理念・企業文化でもなければ、
自分が採用し育ててきた社員でもないと心得て、
社長自らが溶け込む時間としているようだ。

先日、松下政経塾の研修局長に松下幸之助氏の話を教えて頂いた。

松下幸之助氏は晩年、こう話したという。


「ようやく八十歳を超えて分かったが、経営に必要なことは二つだよ。」


「一つは経営理念、旗を立てること。」


「もう一つは人を育てること。これだけだよ。」


これは時代を超えても変わらない真理なのだと思う。


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